PULPO BEER

昭和40年会は、1994年、現代美術のアーティストである会田誠、小沢剛、大岩オスカール、松蔭浩之が、全員昭和40年生まれであることに気づいて結成されました。現在は会田誠、有馬純寿、小沢剛、大岩オスカール、パルコキノシタ、松蔭浩之の6名です。

メンバーはそれぞれ個人の活動を行いつつ時折昭和40年会として展覧会や共同制作などの活動をしています。

個展としては、クンストハーレ・デュッセルドルフ(ドイツ)、ウクライナ国立現代美術館(ウクライナ)、ACC ギャラリー・ワイマール(ドイツ)、高松市立美術館、広島市現代美術館、グループ展ではBankArt1929ほか。また、パフォーマンスプロジェクトの企画ではソウルのLOOP、BankART、別府プロジェクトほか。緩やかな活動ながらすでに30年以上続いている日本のアーティストグループの草分けです。

昭和40年会の今回の瀬戸内国際芸術祭の作品、「男木島 麦と未来の博物館」は、会場となる男木島の今後の100年間の架空の歴史に基づいたストーリーとそれと関連する絵画やポスター、ジオラマや映像作品などの総合的なプロジェクトです。

その架空の歴史のなかでは男木島特産のビールと味噌によって100歳を超える長寿を生み出すというエピソードがあり、ビールがとても重要な役割を担います。その男木島特産の架空のビール第1号が、今回、株式会社瀬戸内のご協力のもと実際に商品として作り出した「プルポビール」なのです。(プルポはスペイン語でタコの意味)。そうしたビールなので缶に印刷された年号は少し未来の「2033」となっているわけです。

ぜひ、この「未来のビール」を男木島での展示とともに、「飲めるアート作品」としてお楽しみいただけたら幸いです。

New autumn release ”OCT.P.A.”

この春リリースされ好評をいただいたプルポビール「ザ・セッティング・サン」に続き、

姉妹品にして秋の新味が誕生しました。

その名は「OCT. P. A.(オクトパ)」。

十月、豊穣の秋。

オクトーバーとオクトパス(弊ブランド〝プルポ″はスペイン語でタコ)に

共通するオクト(数字の8)からえた着想をもとに、

8カ国からの選りすぐりのホップを掛け合わせるという贅沢な試みに着手しました。

ビタリングにはColumbus、Kent Golding、Saazを組み合わせて上品な苦味を、

アロマとフレーバーはHallertau Blanc、Barbe Rouge、AMORA PRETA、Riwaka、Aramisによる華やかさと落ち着きのある香りを両立。

また、国産のホップは、「瀬戸内国際芸術祭2025」に於いて、

我々「昭和40年会」が香川県男木島の展示会場敷地内に設けた菜園エリアにて、

メンバーのパルコキノシタ夫妻が植えて育てたホップの苗から奇跡的に収穫できた毬花を使用。

イギリス産Maris Otterと複数のクリスタルモルトでバランスを整える事で、

前作の苦味とコクを継承しつつもスッキリとした甘さで飲みやすい、

まさに10月生まれのチャーミングな妹とも言える、うまみの乗った秋の味に仕上げました。

「秋の夕日に照る新プルポ」

アーティストとブルワリーのコラボレーションによって実を結んだ、8種のホップによるハーモニーを秋の夜長にお楽しみください。

ー 松蔭浩之(昭和40年会)

Original Pale Ale "The SETTING SUN"

80年代後半、初めて訪れたロンドンのパブで飲み、感動したブリティッシュ・ペール・エールの味を再現すべく、記憶を頼りに取り組みました。
単なる懐古ではなく、未来感覚で楽しむ新たなビールとして、従来のエールよりイギリス産ホップを多く使用。
持ち味であるフローラルなアロマと土っぽい風合いが、より強調されています。
また、正統派英国産麦芽を使用することにより、トーストしたパン、カラメル、ドライフルーツのような味わいを作り、そこに香川県産小麦を加える事で、豊潤なうま味を醸し出すことが叶いました。
キーワードは、

「落日をすくいとって飲み干せ」

まさに温故知新な大人のオリジナル・ペール・エールの誕生です。

ー松蔭浩之(昭和40年会)